ZX平面内で移動箱ユニットを回転させたときの動作
フィルター交換機構上下移動機構のボールねじとスライドシャフトの取り付け位置によっては
ZX平面内の回転が出やすいかもしれない。
ここでは、フィルターの大きさと移動箱側、カメラ側のユニットの隙間の大きさから物理的に決まる
リミットまである間隔で移動箱側ユニットの奥側(アクチュエーターA側)を持ち上げ固定し、
移動時間を測定した。
物理的に決まるリミットは約1mmであり、500μ、800μ持ち上げは角度に直すと
それぞれ、0.23度、0.40度に対応。
移動側ユニット奥側を500μ持ち上げたとき
1.水平時の動作
(配置図)
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 5.53±0.06 | 5.45±0.08 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
- 標準状態に比べ双方向行きともに1秒程度の遅れが出るようになった。
また、標準状態で見られた右行き、左行きの差がそれほど見られなくなった。
2.左側を40゜あげた時の動作
(配置図)
右から左行き(上り)があがらないことがあった。
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 9.78±0.85 | 3.99±0.05 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
- 上りはかなり遅くなる。また時間のばらつきも大きい。
やはり通過するのに時間がかかるのはアクチュエーターBを出るところである。
- 下りは標準状態に比べそれほどの変化がない。
3.右側を40゜あげた時の動作
(配置図)
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 4.06±0.11 | 10.24±0.48 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
- 移動時間のばらつきは前節に比べ小さい。これはアクチュエーターの配置の特徴か?
- 下りは標準状態に比べそれほどの変化がない。
移動側ユニット奥側を800μ持ち上げたとき
1.水平時の動作
(配置図)
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 5.12±0.08 | 5.10±0.09 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
- 500μ持ち上げたときに比べ、少し速くなっている?
右行き左行きで移動時間の差がないのは500μ持ち上げたときと同じ。
2.左側を40゜あげた時の動作
(配置図)
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 8.99±0.23 | 3.89±0.10 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
- 500μ持ち上げたときに比べ、少し速くなっている?
- 移動時間のばらつきは500μ持ち上げたときに比べへっている。
3.右側を40゜あげた時の動作
(配置図)
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 4.08±0.04 | 10.18±0.31 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
まとめ
- 500μ持ち上げたときでも傾けて使用時に不安定なことがあった。
- 500μ、800μでの差がないのはなぜか?ある程度条件が厳しくなると
どんな条件でも同じ(移動時間は少し異なるが、受け渡しは成功する)ということなのか?
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