XY平面内で移動箱ユニットを回転させたときの動作
フィルター交換機構上下移動機構はボールねじとスライドシャフトで位置の精度を出そうと
しているが、カメラサポートの問題からスライドシャフトの本数はなるべく少なくなる
ことが望まれている。したがって
望遠鏡の向きによってはXY平面内で回転がしょうずる可能性がある。
ここでは、特にジグを作ったわけではなくNikonの1/2モデルのねじ穴の許す限り回転させて
固定し、テストを行った。
ずれの測定はノギスを用いて行った。
最大回転角は約3度であった。
移動側ユニットを反時計まわりに3度ずらしたとき
1.水平時の動作
(配置図)
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 4.81±0.03 | 4.51±0.09 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
2.左側を40゜あげた時の動作
(配置図)
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 8.41±0.24 | 3.56±0.06 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
- 標準状態に比べ明らかに移動に要する時間は長くなる。
しかし3度では動かなくなるまでにはいたらなかった。
移動側ユニットを時計まわりに3度ずらしたとき
1.水平時の動作
(配置図)
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 4.97±0.07 | 4.66±0.05 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
2.左側を40゜あげた時の動作
(配置図)
測定値
| 右から左 | 左から右 |
1回目 | 8.79±0.64 | 3.65±0.06 |
以上の測定値から以下のことが分かる。
- こちらは数度引っかかるなどして
移動時間のばらつきが大きくなった。
まとめ
- 水平時はXY平面での回転が移動時間に与える影響はあまりない。
- 40゜に傾けたとき、
- 移動側ユニットを半時計まわりに3度ずらしたときはばねの反発
- 移動側ユニットを時計まわりに3度ずらしたときアクチュエーターへの当たり方
が問題となり移動時間が長くなるようだ。
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