赤外センサー(1996年WHTで使用したもの)の迷光量のテスト

1998年1月29日
Suprime-Cam Group
小宮山裕、古沢久徳

データ

センサーON/OFF状態で異なる積分時間の画像をとった。積分時間は10秒、 50秒、100秒である。また同時にバイアスも測定した。 温度コントロールは行なわなかったが、CCDの温度は室温と同じであり、 測定の最初から最後まで10.0℃から11.5℃へと緩やかに変化していた。 各データの統計量は以下の通りである。
 file_name          mean         rms      median     minimum    maximum

 bias1.fits         3087.46      11.38    3080.00    3038.00    3199.00
 bias2.fits         3095.55      11.38    3096.50    3041.00    3206.00
 bias3.fits         3086.90      13.66    3070.50    3016.00    3306.00

 dark1_10s.fits     3099.07      11.67    3099.00    3041.00    4645.00
 dark2_100s.fits    3161.42      18.40    3179.00    3092.00   16413.00
 dark3_50s.fits     3131.87      14.11    3140.00    3071.00   10458.00

 obj1_10s.fits      3566.01      22.58    3542.50    3465.00    5151.00
 obj2_100s.fits     8009.01     150.72    7902.00    7545.00   20982.00
 obj3_50s.fits      5585.75      74.89    5552.50    5320.00   12700.00
この値を元に赤外センサーの迷光量を求めたものが 次のグラフであり、 これを式で表すと、I(old sensor) = 48.64 t - 4.72 (ADU)である。 (ダークは、I(dark) = 0.6886 t + 4.09 (ADU))