静電容量式近接センサーの迷光量のテスト

1998年2月4日
Suprime-Cam Group
小宮山裕、古沢久徳

データ

センサーON/OFF状態で異なる積分時間の画像をとった。積分時間は10秒、 50秒、100秒である。また同時にバイアスも測定した。 温度コントロールは行なわなかったが、CCDの温度は室温と同じであり、 測定の最初から最後まで9.0℃から11.2℃へと緩やかに変化していた。 各データの統計量は以下の通りである。
 file_name          mean         rms      median     minimum    maximum

 bias1.fits         3079.49      10.98    3080.00    3023.00    3165.00
 bias2.fits         3084.26      11.38    3082.00    3027.00    3160.00
 bias3.fits         3093.04      11.59    3094.50    3031.00    3199.00

 dark1_10s.fits     3085.84      11.60    3091.00    3029.00    4458.00
 dark2_100s.fits    3141.51      16.87    3150.50    3076.00   15520.00
 dark3_50s.fits     3125.61      13.38    3142.50    3050.00   10165.00

 obj1_10s.fits      3087.56      10.99    3090.00    3036.00    4495.00
 obj2_100s.fits     3149.56      17.86    3178.00    3079.00   15950.00
 obj3_50s.fits      3128.58      14.38    3131.00    3064.00   10293.00
この値を元に赤外センサーの迷光量を求めたものが 次のグラフであり、 これを式で表すと、I(new sensor) = 0.072 t + 0.431 (ADU)である。 (ダークは、I(dark) = 0.6956 t -1.38 (ADU))