何を明らかにしたいか?
宇宙には銀河という天体が無数に存在している。宇宙の星のほとんどすべてはどれかの銀河に所属しており、太陽も銀河系という渦巻型をした銀河の中にある。我々の見る星空の向こうには 「銀河宇宙」が広がっているのである。宇宙の歴史の中で、銀河がいつどのように誕生し、どう進化して現在の姿になったのか?将来どうなるのか? 銀河の形成と進化は現代天文学の主要な問題の一つである。同時に我々にとって身近な問題でもある。 なぜなら、銀河の形成と進化が明らかになって初めて、我々がなぜ今 (およそ100億歳の宇宙) ここ (渦巻銀河の外縁部) にいるのかがわかるからである。本研究室では主に観測に基づいてこの問題に取り組んでいる。
どんな研究をしているか?
- 遠方銀河
様々な距離にある銀河について、数密度、星質量、大きさ、星形成率、ダークマター質量などを求め、それをもとに進化の物理を明らかにする。最近は銀河の中心にある超大質量ブラックホールの研究も行なっている。 - 遠方銀河団
銀河の性質は、銀河団 (銀河の集団) に属するかどうかで系統的に異なることが知られている。さまざまな時代にある銀河団を観測して、銀河の性質を変える物理要因は何かを調べている。